脱毛に興味のある方なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「毛周期」
脱毛をするうえでこの毛周期を知っておくことはとても大切なことだからです。毛周期のサイクルや仕組みを知っておくことで、脱毛をより効果的にすることが出来ます。今回はそんんな毛周期についてご紹介します。
毛周期とは、毛が生まれ変わるサイクル(周期)のことです。この周期は
・成長期
・退行期
・休止期
の三段階から構成されていて、成長した毛が抜け落ちて次の毛が生える準備をするという流れのことを言います。この周期に異常が発生すると抜け毛などに繋がってきます。脱毛と毛周期は密接に関わっていて、成長期の毛にしか脱毛効果はないのです。
毛周期にはそれぞれ異なった役割があります。それぞれを把握しておくことで脱毛効果を得やすくなるため、特徴をつかんでおきましょう
〇成長期〇
成長期とは、毛が成長して伸びていく時期です。「前期成長期」「後期成長期」に分類することが出来ます。
・前期成長期
毛根にある「毛母細胞」というものが活発に細胞分裂を繰り返して、毛を成長させる時期です。前期の成長は皮膚の中で行われている時期をさします。そのため肌の表面には毛が生えていることは確認できないのですが、毛根は皮膚の浅いところにあるため脱毛器の効果が期待できます。
・後期成長期
肌の表面に毛が伸びてくると後期成長期の始まりです。毛が伸びて、退行期に入るまでを指します。体毛は一定の長さに伸びると成長が止まるのですが、成長が止まると退行気に入るため、毛周期の中でも一番長い期間だといわれています。期間は長いのですが、成長期の毛の量は全体の10~15%しかないため、すべての毛に脱毛効果を与えるには何回もお手入れをしないといけないのです。
〇退行期〇
成長期の次に待っているのが退行期です。毛の成長が止まり、成長期よりも毛が弱ってきます。皮膚から毛が離れやすくなり、「毛が抜ける」状態になっていきます。
〇休止期〇
退行期のあとは休止期に入っていきます。これは、「毛根から毛が完全に抜け落ちた状態」のことを指します。しばらくは休止期の状態が続き、次の毛を生やす準備をしてからまた成長期に入っていくのです。成長期から次の成長期になるまでに、個人差や部位差はありますがおよそ2か月~1年くらいのサイクルとなります。毛は一本一本毛周期が違うため、お手入れの期間を一定期間あけて、何回か通うのはこのためなのです。
実は身体の部位によっても毛周期の長さが違います。
・顔 1~2か月
・ワキ 2~3か月
・うで、足 1.5か月~2か月
・VIO 1.5か月~2か月
・背中 2か月
・おなか 2か月
このように身体のどこかで毛周期が異なります。脱毛を始めると、サロンやクリニックどこでも平均2か月おきに通わなくてはいけないのは、このためなのです。体毛の濃さや毛の硬さはホルモンバランスによって個人差があるので、同じ部位だったとしても毛周期にはバラつきがありますが、それでも2か月に設定しておけばあまり大きなズレがないため、「無駄打ち」のリスクが減らせる理にかなったサイクルとなります。
ホルモンと毛は、先ほども少し書きましたが深く関係があります。身体には「女性ホルモン」と「男性ホルモン」があり、バランスが常に変化することが特徴です。例えば男性ホルモンである「テストステロン」には、体毛を濃くする働きがあります。女性は男性ホルモンよりも女性ホルモンの量が多いのですが、ストレスや不規則な生活を送ることでホルモンバランスが乱れると男性ホルモンが活発になり事もあります。ホルモンバランスが乱れている場合、乱れていない場合よりも脱毛回数が多く必要になる場合があるため、生活習慣を整え、ストレスを溜めないなどの工夫も必要です。
脱毛を受けるときに、注意しなければならないポイントがいくつかあります。
①毛抜きで抜かない
脱毛に通っていても、毛が生えて来ることがあります。ここで自分で抜いてしまいたくなりますが、我慢してください!ここで生えて来るのは成長期の毛です。これは抜かずにいれば、次回の施術時で脱毛することが出来るチャンスの毛です。せっかくのチャンスは逃さずに保存しておきましょう。どうしても気になる場合はシェーバーで剃る位にしておきましょう。
②日焼けをしない
日焼けも脱毛中は厳禁です。日焼けをしてしまうと肌の黒い色素にライトが反応してしまい、適切に施術出来なくなってしまいます。それだけでなく最悪肌が火傷してしまうおそれもあるため、日焼け止めクリームは男性であっても塗ることを意識してください。
毛周期を理解して、効率よく脱毛出来るようにしましょう!